順天堂大学との産学連携による「転倒予防・介護予防」に関する取り組み
順天堂大学との産学連携による「転倒予防・介護予防」に関する取り組み
シグニフィ株式会社では、順天堂大学と連携し、主にデイサービス事業を中心とした介護予防や転倒予防に関する取り組みを行っています。本取り組みでは、順天堂大学の教員および学生と連携し、現場でのデータ取得や調査を進めています。
この連携が始まった背景として、介護予防や転倒予防に関する取り組みを進めるうえで、根拠となるデータやエビデンスの整理が必要である一方、現場のスタッフのみでは業務と並行して十分なデータ取得や論文調査を行う時間や環境を確保することが難しい状況がありました。そうした中で、順天堂大学には、介護予防やデイサービスを中心とした転倒予防を研究分野とする教員がおり、研究の一環として実際の介護現場でデータを取得できる施設を探していたことから、同大学の教員の知見を借りながら、これまで十分に行うことができなかったデータ取得や検討を現場で進めていく取り組みが始まっています。

現在行っている取り組みの一つとして、フレイルやサルコペニアに関する指標の整理があります。フレイルやサルコペニアの判断には、歩行速度や筋力など複数の指標が必要とされていますが、シグニフィ株式会社のデイサービスでは、これまで一部の測定項目を年に一度取得するにとどまっており、それらを総合的に判断することが難しい状況でした。そのため、新たな体力測定を行っています。

また、転倒に関する取り組みとして、屋外よりも自宅内での転倒が多いという点に着目しています。順天堂大学の教員が取り組んでいる研究では、住宅内のどのような環境要因が転倒につながりやすいかについて調査が行われていますが、シグニフィ株式会社のデイサービスでは、利用者の自宅を訪問して環境を確認する機会が限られているため、現在は利用者本人にアンケートへの回答を依頼し、その内容をもとに助言を行う取り組みを進めています。
今後の運用としては、体力測定やアンケートの結果を継続的に蓄積することで、デイサービス「りふり」の利用者がどのような属性や特徴を持っているのかを、より把握できる状態を目指しています。あわせて、状態が変化した際に注意すべき点や、転倒のリスクが高まる可能性がある状況について、これまでは経験を積んだスタッフが感覚的に判断してきた部分が多かったため、こうした判断を新人スタッフでも理解しやすい形で共有できるよう、一定の基準や目安を整理していくことを検討しています。
